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初めて自分のアイデアを日本の特許庁に出願するまで!|【超初心者に分かりやすく 優しく解説!】①

この記事では、管理者が自分で考えたアイデアを特許出願した体験とネットでの出願方法までのうち、自分で書いて、添削を受けるところまでを紹介します。

 私と同じく特許や発明という世界と全く無縁だった方やアイデアはあるんだけれどもどうしたらいいのか迷っている方、チャレンジしてみようかなと考えているけれども方法が分からない方を対象として、少しでもお手伝いが出来ればと思い体験を交えて書きました。

 私は、特許出願費用を安く済ませるために自分で書類を作成し、地元の特許事務所で書類の添削を受け、ネットを使って自分で特許庁(特許庁のウェブリンクへ)へ出願しました。資金に余裕がある方や忙しい方は特許事務所にアイデアを伝えると特許情報プラットホームのページ等で調査を行い特許になりそうかどうかを判定し、可能性があれば書類の作成と出願の提出等をやってくれます。その後の手続き等も特許事務所に依頼できます。


アイデアが浮かんでから特許情報プラットホームで検索をするまでの流れ。

  1. アイデアが浮かぶ。
  2. 他人に話さず、先ずは近くの特許事務所へ相談に行く。
  3. 特許情報プラットホームのページで自分のアイディアに関するキーワードを検索して同じような出願がされていないかを調査する。
  4. 市販の特許出願の方法などが書かれてある本を数冊購入し、書類の書き方を学ぶ。
  5. 参考文献の書き方と参考図書を参考に見よう見まねで自分のアイデアに置き換えて書いてみる。

という流れになっています。

非常に難しく感じると思いますが、全く特許に関わりがなかった私が出来たのですから順を追って進めば出願までいけます。

詳しい内容は、以下のようになっています。


手順①:アイデアが浮かぶ

私の場合は、2018年の夕方、普段のようにテレビを見ていた時、小学生低学年の肩への負担を減らすにはどうすればいいかなと考え始めたのがスタートです。

アイデアは、ボヤッとしている時など突然降ってくるような感じです。

その時にメモ帳などに書き留めておくことが重要です。

私は、普段からToDoノートを持っていて何かアイデアが浮かぶとメモが出来るようにしています。

そのアイデアが後で使わなくなったとしてもです。

手順②:他人に話さず、先ずは近くの特許事務所へ相談に行く。

ここが第一のハードルでした。私は全くの素人でしたから特許事務所へ相談するのを迷いました。企業の方でした何の迷いもなく問い合わせが出来ると思いますが、私は非常に迷いました。私のアイデアが特許などになるのかと考え、問い合わせするまでに時間がかかりました。ついに2018年の下旬に地元の特許事務所へ問い合わせを恐る恐るしてみました。幸運なことに夕方の時間帯が空いていて対応が出来るとのことでした。早速、事務所へ向かいました。弁理士の方は、非常に親切で私の話をよく聞いていただきました。当時、恥ずかしながら弁理士という職業さえ知らなかった私ですが、今では問い合わせをして良かったと思っています。自分の経験上、他人に話さないで居るのは結構辛いです。

見出しにある「他人に話さず」という部分は、他人に話した時点で公になってしまったという意味合いを持ちます。公になってしまったということは、新規性という特許要件から外れるのです。もちろん例外はありますが、気を付けましょう。

簡単に言うと新規性の判断は出願する前にその技術があるかどうかという点です。

特許の審査では、新規性と進歩性の特許要件が重要です。新規性については特許庁のホームページの特許の審査基準の7ページで説明されています。

よって、これはと思ったアイデアは、まず特許事務所に相談しましょう!

※特許事務所では話しても大丈夫です。職務上の秘匿義務があるので安心してください。

手順③:特許情報プラットホームのページで自分のアイディアに関するキーワードを検索して同じような出願がされていないかを調査する。

検索は、特許情報プラットホームで調査を行います。対象は日本ではなくて世界が対象になります。世界に同じような出願が出ていないかを調査します。
ここで大事なことは、対象が日本ではないという点です。特許権が取得できたということは世の中になかった技術であったということになります。
検索方法は、自分のアイデアに関する用語で様々な方向から検索をかけます。
私のアイデアだったら、例えば「リュックサック」、「バックパック」、「背嚢」などアイデアに関係しそうな呼び名や様々なことばで検索をかけます。
個人で出願をする場合は、この作業に一番時間を使ってください。
あとで世の中にあったという話になるとそれまで使った代金などが無駄になります。
さて、いよいよ実際の特許情報プラットホームで検索していきます。
まず特許情報プラットホームの検索ページへ行きます。
特許情報プラットホームのページアクセスします。下のボタンから飛べます。
すると検索の画面になるので、検索の項目に検索用語を入力します。
 特許情報プラットホームに接続し①の位置に例えばリュックサックと入れます。そうすると次の画面がでます。
次に②をクリックして検索します。すると下の画面がでます。
 ①は検索された総数です。絞っていないのでかなりの件数がヒットします。②は年別に検索する項目です。
 ③をクリックすると内容を見ることが出来ます。④は現在の審査状況です。
以上のように検索をかけて調査をします。この作業が一番時間を要します。
③をクリックすると下のような画面が出ます。
①では表示形式を選ぶことが出来ます。ダウンロードなどができます。②では文献の情報が表示できます。
近そうな出願がある場合は、特許情報プラットホームよりダウンロードし、よく読みます。後に自分のアイデアがその出願されたアイデアよりも進歩性、新規性があると主張するのに使用します。
出願の時は参考文献として記載します。何本も似たような文献を書類に載せなくても良いです。私の場合は1本の文献を使いました。特許庁では、出願時に提出された参考文献以外についても調査を行います。

手順④:販の特許出願の方法などが書かれてある本を数冊購入し、書き方を学ぶ。 

私が書類作成に参考にした本を紹介します。紹介する以外にもたくさんありますのでいろいろと目を通してみてください。

  • 日米欧三極共通出願時代の 特許クレームドラフティング 単行本(ソフトカバー) – 2011/3/30  鈴木 壯兵衞 (著)
  • 日米欧中韓共通出願様式時代 特許明細書等の書き方 プロフェショナル・アマチュアのための教本 単行本 – 2012/12/19 鈴木壯兵衞 (著)
  • 一人で特許の手続きをするならこの1冊 (はじめの一歩) 単行本(ソフトカバー) – 2017/4/30
  • あなたのアイデアで特許をとろう!ひとりでできる特許・実用新案取得のススメ 単行本 – 2018/7/28 八木彬夫 (著)

手順⑤:参考文献の書き方と参考図書を参考に見よう見まねで自分のアイデアに置き換えて書いてみる。その後、特許事務所で添削を受けます。

私が初めて他の企業が出願した書類を見たときは通常の文章の表現とはかなり違うことに驚かされました。

図についても長さ等は実際のものと同サイズでなくても良いです。

まずは、A4用紙を縦長に使って描いてみる。図を先に描いた方が書類を作成しやすいです。

理由は、頭の中で考えていることを描いてみることによって不明な点が明らかになるからです。

必要書類が書けたら特許事務所で添削を受けます。私の場合は2~3回添削を受けました。

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革新的バックパック誕生

ついに、2024年11月アメリカ合衆国にて特許を取得。

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